
生活に必需であるにも関わらず、意外と見落としがちなことがあります。それは”洗濯の環境”です。洗濯環境に欠点があると生活に不便さを感じます。
そこで本記事では、賃貸物件を借りるときに確認していただきたい、洗濯にまつわる全チェックポイントをまとめました。住んでから不便さが発覚しても後の祭りです。次の引っ越しまで我慢するしかないなんて事態にならないように、借りる前によくチェックしておきましょう。
賃貸と洗濯にまつわる7つのチェックポイント
チェック1:洗濯機置き場が室内か室外か
まずチェックすべきポイントは、洗濯機置き場が室内にあるか室外にあるかです。
室内洗濯機置き場の場合、風雨にさらされないので洗濯機が長持ちしますし、砂埃などで汚れずに済みます。防音対策や振動対策がされていれば深夜でも洗濯機を回せるので、夜遅く帰宅することが多い方は室内洗濯機置き場のほうがいいでしょう。
室内洗濯機置き場の注意点は、室内のスペースが狭くなる、家賃が高めのことが多い、排水溝がつまると水漏れで室内が水浸しになるなどです。排水溝をつまらせないために、定期的にチェックして、必要があれば掃除をするようにしましょう。
室外洗濯機置き場の場合、室内置きと比べて家賃が抑えめ、室内のスペースが広くとれる、水漏れしても大きな被害になりにくいといった点がメリットとして挙げられます。
室内洗濯機置き場の注意点は、風雨にさらされるので汚れたり故障したりしやすい、深夜に洗濯機を回せない、冬は洗濯を回すときに寒さを我慢して外に出なければならないなどです。
「洗濯」「干す」「収納」の一連の作業を行えるランドリールーム付きの物件もあります。ランドリールームについては賃貸用語辞典で詳しく解説していますので、そちらをご参照ください。
チェック2:浴室暖房乾燥機
浴室暖房乾燥機付きの賃貸なら、室内で洗濯物を干せるので便利です。部屋干しだけでは生乾きになってニオイがするので、室内干しをすることが多い方には浴室暖房乾燥機付きの賃貸をおすすめします。
女性の一人暮らしの場合、外干しをすると洗濯物を盗まれる恐れがあるので、浴室暖房乾燥機付きの賃貸のほうが安心です。
チェック3:手持ちの洗濯機が置けるか
ドラム式洗濯機など大きな洗濯機の場合、洗濯機置き場の広さによっては置けない可能性があります。手持ちの洗濯機を新居に置けないとなると買い換えなくてはならなくなるので、事前にサイズを測っておきましょう。
チェック4:周辺環境(排気ガスなど)
大型トラックがばんばん走る国道沿いにマンションが建っているなど、周辺環境によっては外干しが難しいことがあります。車通りが多い場所は排気ガスで洗濯物が汚れてしまうので、室内洗濯機置き場と浴室暖房乾燥機付きの賃貸を選ぶことをおすすめします。
他にも、ベランダが人通りの多い道に面していると、洗濯物が人目につくので干しにくいです。さらに、行列のできるお店などが近くにあると、並んでいる人に見られてしまいます。室内干しができない場合、簾などで隠すしかありません。
このような周辺環境は見落としがちな項目なので、内見時にチェックするのを忘れないようにしましょう。
チェック5:干すスペース
洗濯物を干すスペースも欠かせないチェックポイントです。布団は定期的に干さないと不衛生なので、できれば布団を干せるくらいのスペースは欲しいですね。
まとめて洗濯物をすることが多い方は、干すスペースが広めの物件を探しましょう。干すスペースが狭いと洗濯物同士の間隔が短くなり、風が充分にあたらず、外に干しているにも関わらず生乾き臭の原因になってしまうことがあります。
チェック6:防犯
人目につきにくい場所にマンションがある場合、特に注意が必要です。室外洗濯機置き場や外干しというだけで、洗濯物を盗まれる心配事が増えてしまいます。
室内洗濯機置き場ならその心配はありません。浴室暖房乾燥機があれば外干ししなくて済むので安心です。
チェック7:洗濯機の振動対策
室内洗濯置き場の場合、室外と比べると深夜に回しやすいですが、振動対策がされていないと他の部屋に洗濯の振動が響いて迷惑になります。
すでに振動対策がされているならば問題ないですが、されていない場合は洗濯機用防振パッドなどで振動対策をしておきましょう。
自宅洗濯とコインランドリーはどちらが得?

コインランドリーの料金は機器のサイズや機能によります。地域によっても差がありますが、家庭サイズの洗濯機なら200〜300円、全自動の洗濯・乾燥機なら800〜1,000円ほどです。
仮に、1回300円のコインランドリーで週1回洗濯したとします。
300円 × 月4回(週1回×4)× 12ヶ月 = 14,400円
というように、1年に14,400円かかることになります。継続的にこの金額がかかりますし、週2回なら倍の24,800円かかるばかりか、1回400円、500円の場合はさらに高くなります。
それに対し、一般的な家庭用洗濯機の相場は3~4万円前後です。購入費用、水道代と電気代はかかりますが、2年後、3年後、それ以上の年月を使うと考えると自宅に洗濯機を置くほうが安くつくでしょう。
マンション内のコインランドリーを利用する際の注意点
これは筆者の体験談になりますが、マンションに洗濯機置き場がなく、マンション内のコインランドリーを利用せざるを得なかったときのことです。19時半でコインランドリーが閉められてしまうため、仕事から帰宅するやいなや、慌てて洗濯物をしに行っていました。帰りが遅くなる日はもちろん洗濯できませんし、そんな日が連続すると悲惨なことになります。
近くに別のコインランドリーがあればまだマシだったように思いますが、それもなく、とても不便な思いをしたことがあります。このように、マンション内のコインランドリーは利用時間が決められていることがあるので、借りる前に利用時間を確認しておきましょう。
まとめ
洗濯環境はそうそう変えられるものではないので、内見時に条件に合うかしっかり確認しておきましょう。女性の一人暮らしだと洗濯物を盗難される心配もあるので、室内洗濯機置き場や浴室暖房乾燥機付きの賃貸がおすすめです。