これまで洗濯機を使ったことがなかったという方は意外と多いのではないのでしょうか?実家暮らしだと洗濯機を回す機会が少ないかもしれませんね。でも、一人暮らしを始めるなら洗濯機の使い方や洗濯の仕方は覚えておきましょう。
そこで本記事では、正しい洗濯のやり方のポイントと洗濯コースの使い分けを解説します。すでに一人暮らしをされている方も、間違った洗濯で衣類を傷つけないためにぜひお読みください。
家具・家電付きのお部屋なら洗濯機を持っていなくても大丈夫!家具・家電付きの賃貸はこちらのページでお探しいただけます。
洗濯のやり方を間違えると汚れが落ちなかったり衣類が傷んだりする
実家暮らしだと親が洗濯をしてくれるので、自分で洗濯機を回したことがないという方も多いかと思います。しかし、一人暮らしを始めると否が応でも洗濯をしなければなりません。
注意したいのは、洗濯のやり方を間違えると汚れが落ちなかったり衣類が傷んだりすることです。洗濯して綺麗にするつもりが、やり方を間違えたばかりにお気に入りの服が傷んでしまうと悲しいですよね。
正しい洗濯の方法は意外と知らないもので、一人暮らしが長い方でも勘違いしていることもあるでしょう。衣類を長持ちさせるためにも、これから紹介する9個のポイントを覚えておいてください。
正しい洗濯のやり方
1. 衣類を仕分ける
洗濯をする前に、まず衣類を仕分けていきます。仕分ける目的は、汚れが移ったり色落ちしたりするのを防ぐことです。
汚れがひどい衣類を一緒に洗うと他の衣類に汚れが移ってしまいますし、新品のジーンズなど色落ちしやすいものを一緒に洗うと色が移ってしまいます。特に白い衣類は色が移りやすいので注意してください。
長年着込んで色落ちしないものなら一緒に洗っても色が移る心配はないですが、買ったばかりの色が濃い衣類は色落ちしないように別で洗ったほうがよいです。その衣類だけ洗うためだけに洗濯機を回すのがもったいないなら、バスタオルや部屋着など色移りしても大丈夫な衣類と一緒に洗いましょう。
2. 汚れがひどい衣類は下洗いしておく
汚れがひどい衣類は他の衣類に汚れが移りますし、一回の洗濯では汚れが落ちない場合があります。汚れがひどい衣類は洗濯機に入れる前に下洗いしてみてください。
少し手間がかかりますが、下洗いするだけで洗濯効率が全然違います。ひどい汚れを落とすために洗濯機を長く回すと衣類が傷みやすくなるので、衣類を長持ちさせるためにも下洗いしておきましょう。
3. 傷みやすい衣類は手洗いかデリケート衣類用洗剤で洗う
傷みやすい衣類は洗濯機に入れず手洗いしたほうがよいでしょう。デリケート衣類用洗剤で洗うことでも傷みを軽減できます。
洗濯機によっては「手洗いコース」がありますが、これはデリケートな衣類を傷つけずに洗うための機能です。「ドライコース」や「ソフトコース」など、洗濯機によっては名称が異なる場合があります。
4. 洗濯表示(取り扱い絵表示)に従って洗濯する
衣類には「洗濯表示(取り扱い絵表示)」が縫い付けてありますが、2016年12月1日より新たなJIS規格(日本工業規格)が適用され、表示内容が変更されました。今回の変更で世界共通のISO規格の記号とほぼ同じになり、日本語の表記がなくなっています。
「洗濯表示」は衣類を正しく洗うための記号で、表示に沿わない洗い方をすると衣類が傷んでしまいかねません。初めて洗う衣類は必ず「洗濯表示」を確認しておきましょう。
2016年12月1日に変更されたばかりなのでまだ馴染みがない方も多いかと思いますが、これから長く使われることが予想されるので、この機会に主要な「洗濯表示」を覚えてみてください。
5. 洗剤は適量で十分
洗剤は多いほど汚れが落ちると思ってしまいますが、多すぎるとすすぎ残しが発生する場合があります。洗剤は適量で十分汚れが落ちますし、洗剤には正しい量が書かれているのでそれに従って洗いましょう。
6. 洗濯ネットを活用する衣類
洗濯ネットは衣類の洗濯崩れや色移りを防ぐためのアイテムです。おしゃれ着や下着などを洗うときに使います。新しい洗濯表示では「洗濯ネットを使用」など、付記用語で説明されているので選択前に確認しておきましょう。
洗濯ネットにもいろいろ種類があって、衣類によって使い分けが必要です。ひとつのポイントはネットの「目の粗さ」で、目の細かいネットは下着など傷みや型崩れを防ぎたいデリケートな衣類に、目の粗いネットはシャツなど汚れをしっかり落としつつ型崩れを防ぎたい衣類に向いています。
7. 一度に洗濯機に詰め込まない
洗濯機は一回に洗える容量が限られています。容量を超えて洗濯機を回すと汚れが落ちにくくなったり、傷みやすくなったりするので、一度に詰め込まないようにしましょう。
一度に洗濯できる量は、「洗濯機の容量 × 8割」が最適だとされています。8割を超えると効率が落ちるので、多くても8割にとどめてください。
8. ぬるめのお湯を洗濯に使う場合
水温が高いほど衣類の汚れが落ちやすくなるという性質を利用し、ぬるめのお湯を使って洗濯機を回す方法もあります。お風呂の残り湯を使って洗濯をするのは節約になるだけでなく、汚れがよく落ちるという効果もあるのです。
ただし、高温すぎると洗濯機の故障の原因になるので、お湯の温度には注意してください。洗濯機によって耐熱温度が異なるので、温水洗いする際は説明書をよく確認しておきましょう。
9. お風呂の残り湯を使えるのは「洗い」のみ
お風呂の残り湯を使えるのは「洗い」のみで、「すすぎ」には使いません。理由は簡単で、「すすぎ」に使うとお風呂のお湯の汚れが残ってしまうからです。
「洗い」にお風呂の残り湯を使っても、その後「すすぎ」で綺麗な水道水で洗い流すので安心して使ってください。ただ、日数が経過した残り湯は雑菌が繁殖しているおそれがあるので使用を避けたほうがよいでしょう。
洗濯コースの使い分け
洗濯機には衣類に合わせられるように、複数のコースが用意されています。コースの使い分けがわからず、全部「標準コース」で洗っている方も多いのではないでしょうか。
上手に使い分けをすると衣類の傷みを防ぎ、洗濯効率が上がるのでこの機会にぜひ覚えてください。洗濯機によって名称が多少異なりますが、一般的な洗濯コースを解説します。
標準コース
名称の通り、一般的な洗濯のコースです。特にデリケートな衣類や大きな衣類を洗うのでなければ、「標準コース」で洗って問題ありません。
ドライコース(手洗いコース、ソフトコース)
「ドライコース」はデリケートな衣類を洗うのに適したコースです。洗濯機によっては「手洗いコース」「ソフトコース」という名称が使われています。
「標準コース」よりやさしく洗ってくれるので、おしゃれ着など傷みやすい衣類の洗濯に使ってください。先に紹介した「デリケート衣類用洗剤」を使うとより効果的です。
ただし、クリーニング屋さんのドライクリーニングとは異なるので、スーツなど傷みや型崩れしやすい衣類は洗濯機で洗わないほうがよいでしょう。
お急ぎコース(スピードコース)
名称の通り、短時間で洗濯をしたいときに使うコースです。「標準コース」よりもすすぎと脱水の回数が少ないので、汚れが少ない衣類を洗濯するときの節水にも使えます。
「お急ぎコース(スピードコース)」は軽い汚れ向きのコースなので、しっかり汚れを落としたいときは「標準コース」を使いましょう。
大物洗いコース(毛布コース)
「大物洗いコース」は、毛布やタオルケットなどサイズが大きい洗い物をするためにコースです。傷みを防ぐために洗濯槽をゆっくりと回転させ、長い時間をかけて洗ってくれます。
「標準コース」でも毛布などの大物洗いはできますが、ちゃんと汚れが落ちなかったり傷んだりするおそれがあるので、「大物洗いコース」を使いましょう。
一人暮らしをするなら正しい洗濯のやり方を覚えよう
洗濯機の説明書を読めば正しい洗濯のやり方は書いてありますが、最近はスマホをはじめ説明書のない家電も増えているので説明書を読まない方も多いことでしょう。確かに説明書を読むのは面倒ですが、間違った洗濯の仕方を覚えると洗濯するたびに衣類が傷むことになります。
説明書を読むのが面倒な方は、本記事で紹介した9つの正しい洗濯のポイントだけでも抑えておきましょう。洗濯コースの使い分けも衣類の傷みに関係するのでぜひ覚えてください。
おわりに
衣類を仕分けたりコースを使い分けたりするのは面倒に感じるかもしれませんが、習慣にしてしまえばそれが当たり前になるでしょう。大事な衣類を長持ちさせるためにも正しい洗濯の仕方を覚えましょう!
「洗濯機を選ぶのが面倒くさい」という方には家具・家電付きのお部屋がおすすめ!家具・家電付きの賃貸は以下のページでお探しいただけます。