電気コンロはIHのことだと思っていませんか? 実はそれ、間違いです! 電気コンロはIHではありません。
また、電気コンロはガスコンロとも異なるので、自炊をする方はどういった特徴があるのかを知っておいたほうがいいでしょう。入居してからコンロを変えることはできないですから。
というわけで、本記事では電気コンロとIHとの違い、電気コンロのメリット・デメリットを解説します。自炊をされる方は要チェックの内容です!
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電気コンロ=IHではない!?その違いとは?
電気コンロは渦巻きの形をしたコンロで、ワンルームのキッチンによく使われています。渦巻状の部分は電熱線になっていて、電磁誘導で熱を発生させる仕組みのコンロです。
一方、IH(Induction Heating)は内部の電力線に電流を流すことで発熱する仕組みで、「電磁調理器」や「IHクッキングヒーター」とも呼ばれます。IHの歴史は意外と古く、1971年にアメリカで開発されました。
電気コンロとIHクッキングヒーターの大きな違いは「発熱方式」です。電気コンロは電”熱”線に電気を流すことで発熱する仕組みで、IHは電”力”線に電流を流して発熱させます。
もう少し詳しく説明すると、電気コンロは電熱線自体を加熱させ、そこに調理器具と乗せることで調理をする仕組みです。
IHクッキングヒーターの場合は、本体を加熱して調理器具に熱を伝えるのではなく、調理器具自体に熱を発生させる仕組みになっています。調理器具は熱くなりますが、IHクッキングヒーターの本体は熱くなりません。
これが電気コンロとIHクッキングヒーターの違いです。
電気コンロのメリット
火を使わないので安全性が高い
ガスコンロは火を使うので、消し忘れや燃え移りなどで火事が起きる危険があります。賃貸で火事を出してしまうと大変な事態になってしまいます。
一方、電気コンロは電熱線を加熱させる仕組みなので、火を使いません。電気コンロであっても火災が起きることはありますが、ガスコンロより安全です。
IHで使えない調理器具も使える
IHクッキングヒーターは、鉄・ホーロー・ステンレス、またはIHに対応した調理器具しか使えません。アルミ・銅・耐熱ガラス・土鍋などは、IHで使用不可です。
手持ちの調理器具がIHに対応していないと、IHキッチンの賃貸に引っ越したときに書い直さなければなりません。新しく調理器具を揃えるのは手間も費用もかかるので、少し面倒です。
一方、電気コンロであればIHに非対応の調理器具が使えるので、書い直す手間も費用もかかりません。大きなメリットというほどではありませんが、お気に入りの調理器具がIH非対応であっても電気コンロなら使えるので安心です。
消費電力量が低い
IHクッキングヒーターの電力量は、最大火力が1,400kwのものが多く、3,000kwの高火力の機種もあります。消費電力量が大きいと電気代が高くなってしまいます。
一方、電気コンロの消費電力量は600Kwが一般的です。IHクッキングヒーターよりも消費電力量が低いため、電気代を抑えられます。
電気コンロのデメリット
温まるまで時間がかかる
電気コンロはスイッチを入れてから熱が上がるまでに時間がかかります。ガスコンロであれば、早く温めたいときは火力を強めるといいわけですが、電気コンロはMAXにしても温まるのが遅いです。
自炊をほとんどしない方なら気にならないと思いますが、自炊をする方は不便に感じるかもしれません。早く調理したいのになかなか温まらないとイライラしてきます。
頻繁に自炊をする方、待つのが苦手な方には電気コンロは向いていないと言えるでしょう。
火力が弱い
電気コンロは600Kwが一般的なので、IHやガスコンロと比べると火力が弱いです。温まってからも火力が出るわけではないので、高火力でさっと調理をする炒めものなどを作るのには向いていません。
特に中華料理は高火力が必要なので、電気コンロで本格的に作るのは難しいでしょう。火力が弱いと調理するのに何かと不便です。
掃除がしづらい
IHクッキングヒーターは表面がフラットなので掃除がしやすいです。表面が熱くならないので、調理後もさっと拭けます。
電気コンロの電熱線は渦巻状になっているので掃除がしづらいです。電熱線を取り外せば掃除をしやすくなりますが、ガスコンロと同じで全体を掃除をするのが少し面倒くさいです。
部屋探しする時はコンロの種類を確認しておこう
電気コンロは熱で調理するためガスコンロと比べると安全性は高いですが、火力が弱いのが大きな欠点です。調理に時間がかかるため、効率よく料理をしたい方には向いていません。
賃貸によってコンロの種類が異なるので、内見するときは必ず確認しておきましょう。自炊をしない方は電気コンロでもあまり不便はないと思いますが、自炊をされる方であれば、ガスコンロかIHキッチンの賃貸がおすすめです。
コンロの種類は入居してからだと変更できないので、自炊をされる方は調理のしやすさを加味して選んでくださいね。
おわりに
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