オートロックのマンションは安全性が高いというイメージが強いですが、オートロックは100%安全というわけではなく、オートロックであるという油断をつかれて犯罪者に侵入されてしまう危険があります。そこで、オートロックで油断してしまいがちな日頃の行動と、防犯性を高める防犯対策を5つご紹介します。
オートロックであることに過信せず、自分でできるかぎりの防犯対策をすることで、オートロックマンションの防犯性がさらに高まります。オートロックであることに加え、他の防犯対策も行っている住宅には空き巣などの犯罪者は警戒するので、安全のためにしっかり防犯対策をしましょう!
オートロック&高層階であることに油断して窓の鍵を締め忘れる
オートロックであることに加え、高層階であることから、窓の鍵を締め忘れることが多いという方は要注意です。高層階であるとさすがにベランダから侵入されないだろうと油断してしまいますが、空き巣は高層階であってもベランダから侵入してきます。高層階は油断しがちですし、人目につきにくいこともあり、空き巣に狙われやすいです。
4階以上の高層階は一戸建て住宅に続いて空き巣の被害が多く発生しており、特に最上階に近い部屋は屋上から侵入されてしまうため用心しなければなりません。外階段などから屋上まで行き、ベランダから侵入するという手口が多いため、最上階に近い部屋ほどベランダからの侵入がされる可能性が高くなります。
また、高層階は裕福な家庭が住んでいると思われるため、狙われやすいという事情もあります。高層階だからと油断して窓の施錠を怠ると、オートロックのマンションであってもベランダから侵入されてしまいますので外出時は必ず窓を施錠しておきましょう。
オートロックに安心して短時間の外出時に鍵をかけない
オートロックだから大丈夫だろう、とちょっとエントランスまで郵便物を取りに行く時やゴミ出しに行く時、近所のコンビニに行く時に鍵をかけずに外出するのは危険です。住人がオートロックを解錠するタイミングに合わせてマンションに入るいわゆる「共連れ」を利用して侵入する手口が多発していますので、短時間の外出であっても必ず施錠はしましょう。
オートロックは確かに防犯性が高いですが、オートロックであるからといって施錠を怠るのが一番危険です。宅配業者などを装って部屋に押し入る手口もありますので、オートロックのマンションでも用心してドアチェーンをした状態で来客の対応をしましょう。
あと、鍵を忘れてマンションを出ると、オートロックを解錠できずに立ち往生してしまいます。特に深夜の外出は住人の出入りが少ないですし、大家さんや管理会社に電話できないので朝まで家に入れないということも…。このような事態を防ぐためにも、短時間の外出であっても必ず鍵をかけるようにしましょう。
防犯対策その1:窓の防犯対策
空き巣が窓から侵入する際は、窓が無施錠の住宅を狙うか、窓を割って侵入する、窓枠ごと外すといった手口を用います。前述の通り、高層階であっても空き巣に狙われますので、最低限できる防犯対策は窓の施錠を行うことです。
窓の施錠だけでは不安ですので、もっと防犯性を高めるためにいくつか窓用の防犯グッグを紹介したいと思います。
ウインドロック(ノムラテック)
出典:ノムラテック ウインドロック サッシ用補助錠 ブロンズ N-1040
窓枠に差し込み、締め付けるだけで窓がロックできる防犯グッズです。締め付部分は鍵が取り外せるようになっていますので、鍵を外してしまえば簡単に解錠することはできません。取り付けが簡単で、お値段もリーズナブルなので、手軽な窓の防犯グッズです。
薄型ウインドウアラーム(ELPA)
窓ガラスに衝撃を感知すると、約90dbの音量で約25秒間アラームが鳴り続けます。本体の厚さは8mmなので、取り付けたまま窓の開閉ができます。両面テープで貼るだけなので設置が簡単で、お値段は2,000円前後とリーズブルです。
窓用心(Panasonic)
出典:Panasonic 窓用心(マグネット付) ブラウン EC951AP
設置した状態で窓を開けると、電源スイッチをオフにするまで70dB以上の警報音を発する防犯グッズです。配線が不要で、お値段はAmazonの参考価格で3,150円(2015年9月時点)とリーズナブルなのでこちらもお金をかけずに手軽に窓の防犯性を高めることができます。
防犯対策その2:周囲を確認してから鍵を開ける
オートロックだと簡単に侵入されないだろうという油断から、つい周囲の確認を怠ってしまいますが、その油断につけこんで鍵を開けたタイミングを狙う犯罪者もいます。オートロックであろうとも、部屋の鍵を開ける前に必ず周囲を確認する習慣をつけておきましょう。
一人暮らしの女性を計画的に狙う犯罪者もいますので、常に警戒していることを示すためにも鍵を開ける前に必ず周囲を確認しましょう。
防犯対策その3:帰宅後すぐに電気をつけない
一人暮らしの女性を狙った犯罪者に後をつけられていると、帰宅後すぐに電気をつけることで部屋を特定されてしまいます。帰宅後は窓のある部屋の電気はすぐにつけないようにしましょう。ちょっとした用心ですが、一人暮らしの女性を狙った犯罪者に部屋を特定されないためのひとつの防犯対策です。
防犯対策その4:エレベーターでの防犯対策
エレベーターは密室状態ですので、痴漢や強姦の被害に遭わないために警戒が必要です。できれば見知らぬ人と乗り合わせないようにするのが一番ですが、もしエレベーターで他の住人らしき人と乗り合わせた時は、入り口に近い場所に立ち、壁に背中をつけて同乗者に背中を向けないように注意しましょう。
エレベーター内で被害に遭わなかった場合でも、降りた階で部屋を特定されて強姦や空き巣の被害に遭ってしまうことがあります。怪しいなと感じたら自分の部屋のある階では降りず、違う階で降りて同乗者が別階で降りたことを確認してからまた乗り直す、または階段を使った方が安心です。階段で待ち伏せされる危険もありますので不審者がいないか周囲に注意し、部屋の鍵を開ける前にも周囲を確認するようにしましょう。
防犯対策その5:宅配業者に対する防犯対策
宅配業者を装った犯罪者の侵入を防ぐために、宅配業者を名乗ってもすぐにオートロックを解錠しないようにしましょう。防犯対策としては、送り主を確認するという方法があります。送り主に覚えがあれば大丈夫と判断できますし、覚えがなければその場で受け取らないという判断ができます。
送り主に覚えがなければ誰宛の荷物なのか確認し、不審な点があれば送り主の名前や電話番号を聞いて確認してから受け取るといった対応をした方が良いでしょう。呼び出しの際に苗字を呼ばれたからと言って100%安心というわけではありませんので、覚えのない宅配物には用心しましょう。
まとめ
空き巣などの犯罪者はオートロックだから安全、高層階だから侵入されないだろうという油断をついて侵入しますので、オートロックでも高層階でも高い防犯意識を持ち、できるかぎりの防犯対策をしておかなければなりません。犯罪の被害に遭わないために、自分は被害に遭わないだろうと思うのではなく、自分も被害に遭うかもしれないという危機意識を常に持っておきましょう。
とは言え、オートロックなしのマンションよりもオートロックありのマンションの方が防犯性が高いので、オートロックであるにこしたことはありません。オートロック付きのマンションに限定して物件を探したいという方は、以下のリンクからオートロック付きの賃貸物件を探してみてくださいね。