ふっくら炊き上がった白ご飯ほど食欲をそそるものはありません。おかずのために白ご飯を用意するのではなく、白ご飯を美味しく食べるためにおかずがあるといっても過言ではないでしょう。
そこで今回は、白ご飯を美味しく炊く方法特集です！ 研ぎ方、炊き方、旨みを引き出す裏技など、白ご飯を美味しく炊くためにするべき5つのことを詳しく解説します。
ふっくらもちもちの美味しい白ご飯を自宅で味わいたい方は、ぜひご覧ください！
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安いお米でも炊き方次第で美味しくなる
高いお米はそりゃ美味しいでしょうけれど、安いお米だって炊き方次第で美味しくなります。意外と正しいお米の研ぎ方や炊き方を知らないもので、今までやっていたやり方ではお米の旨みを台無しにしているかもしれません。
これから解説するのはお米の特性をふまえた美味しく炊く方法です。お米の旨みを逃がさないためにも、正しい炊き方をぜひ覚えてください。
ご飯を美味しく炊くためにするべき5つのこと
美味しく炊くための「研ぎ方」
お米を研ぐのは表面についたぬかやゴミを取るためです。研ぎすぎるとお米の旨みまで洗い流してしまうので注意してください。
美味しく炊くためには、以下の3つの手順を踏みます。
《手順1》
水を加えたら2〜3回さっとかき混ぜ、すぐに捨てましょう。
研ぐ前に水を捨てるのはお米が「ぬかの臭い」を吸着するのを防ぐためです。また、水を入れた状態でお米を研ぐと米同士の摩擦が起きないため、研ぐ前に水は捨てます。
《手順2》
水を切った状態で、手指を立てて20回ほどかき混ぜながら研いでいきます。力を入れて研ぐとお米が割れてしまうので、優しく研いでください。
《手順3》
研ぎ終わったら、2回ほど水を入れて研ぎ汁を洗い流します。底のほうに研ぎ汁が溜まっているので、底の方からかき混ぜて洗い流してください。水は完全な透明ではなく、薄く濁っている程度でOKです。
ふっくら炊き上げるための「浸水」
お米を研いだら、デンプン質を糊化（こか）させるために時間を置いて浸水させます。糊化はふっくらと炊き上げるために必要なものです。浸水させずにすぐ炊くとお米の表面だけ糊化してしまい芯が残ってしまいます。
浸水時間は季節によって異なります。
春：45分以上
夏：30分以上
秋：45分以上
冬：1時間以上
浸水時間はお米の種類や新米か古米か、また水温によっても異なるので、一度目安通りに炊いてみて、硬ければもう少し長く浸け置き、柔らかければ浸け置く時間を短くしてください。
旨みを引き出す裏技
お米はそのまま炊いても美味しいですが、相性のいい調味料や食材を加えると旨みを引き出してさらに美味しく炊けます。入れすぎると味のバランスが崩れてしまうので、少量にとどめておきましょう。
・餅米を1割混ぜる
・サラダオイルかオリーブオイルを数滴加える
・はちみつを数滴加える
・みりんを少量加える（米1合に対し大さじ1程度）
・お酒を少量加える（米1合に対し大さじ1程度）
・大根おろしの汁を加える（米1合に対し大さじ2程度）
・昆布を入れて炊く
季節は夏、浸け置き時間は約30分、サラダオイルを少量入れて炊き上げました。画像ではわかりづらいかもしれませんが、サラダオイルを入れたことでご飯にツヤが出てふっくら炊きあがりました。
お米を美味しいまま保存する方法
基本的にお米は冷蔵庫で保存します。常温で置いた場合、室内の湿気を吸ってお米の表面が柔らかくなり、研ぐ時に傷が付きやすくなったり、カビが生えたりしてしまうためです。また、暑い場所に置いておくと虫がわくので注意してください。
お米を冷蔵庫に保存する際は、密閉できる容器に入れておきます。お米は空気に触れると乾燥して酸化が進んでしまい、美味しくなくなってしまいます。また、お米は臭いを吸ってしまうので、他の食材の臭いを吸わないためにも密閉して保存しなければなりません。
お米を美味しく食べられる賞味期限
お米の袋には精米年月日が書かれていますが、賞味期限は書かれていません。しかし、お米は生きているので賞味期限があるのです。
お米を美味しく食べられる期限は季節によって変わります。
春：1ヶ月
夏：2週間〜1ヶ月
秋：1〜2ヶ月
冬：2ヶ月
長く保存するほどお米が劣化していきますので、早く食べるにこしたことはありません。目安の期限を過ぎても食べることはできますが、カビや虫が発生したら食べるのをやめておきましょう。
一人暮らしだとお米を食べる量が限られます。また、飲み会などがあったりと予定通り消費できないこともあるので、少量を小分けにして買った方がいいでしょう。
ご飯が美味しく炊けると自炊が楽しくなる
冒頭にも書きましたが、おかずは白ご飯を美味しく食べるためにあるといってもいいのではないでしょうか。それぞれ好みのおかずと、白ご飯の組み合わせはついつい食べすぎてしまいますよね。
ご飯が美味しく炊けると自炊がもっと楽しくなります。白ご飯に合うおかずを作るのが楽しくなってくると、いろいろなレシピを試したくなってくるでしょう。自宅で炊きたてのご飯とそれに合うおかずを食べる幸せ。これが自炊の醍醐味です。
おわりに
水を入れたままでお米を研いでいた方は多いのではないでしょうか？ 研ぎ方を間違ってしまうと、せっかくのお米の旨みが逃げてしまいます。安いお米でもちゃんとした研ぎ方と炊き方の手順を踏めば美味しく炊けます。自炊をされる方は、ぜひ今回紹介した美味しいご飯の炊き方を試してみてください！
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