償却金(しょうきゃくきん)
償却金とは
賃貸契約の初期費用に、敷金とよばれるものがあります。これは賃貸契約中、家賃滞納や過失による家屋破損といった「もしも」のことがあった場合に差し引かれる担保金です。大体家賃の1～３ヶ月分ですが、０円の物件もあります。この敷金は退去時借主に返金される決まりですが、まるまる返ってくるわけではありません。ここから一部の金額を差し引かれることがあります。これを敷金の償却金といいます。
償却金にまつわるトリビア
「礼金を払っているのに敷金まで貸主に差し引かれるのは不当だ」と感じる方がいらっしゃるかもしれませんが、この償却金は貸主の懐に入るわけではありません。基本的に「原状回復費」として使用されます。ハウスクリーニング・害虫駆除・経年劣化した家財のリフォームなどです。前に住んでいた方の償却金があったからこそ次の住人に綺麗な状態で引き継げるのだと考えると、償却金にも納得がいくはずです。
償却金と引っ越しのカンケイ
敷金から差し引かれる償却金はあらかじめ決まっています。契約時に必ず伝えられるはずなので、きちんと確認しておかねばなりません。償却金に違法性はなく、これに異論を唱えることはできません。しかし、契約時償却金に関する説明がなく、契約書に何も書いていないのに勝手に差し引かれていれば話は別です。このようなケースで請求される償却金に関しては、支払いを拒んでも問題ありません。
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