暑い日が続くと、ついついエアコンのスイッチに手が伸びてしまいます。エアコンの冷房は強力ですが、電気代は家電の中でもトップクラス。なるべくエアコンの使用は控えて電気代を節約したいものです。
電気代の安い家電といえば「扇風機」。しかし、節約しようと扇風機を使っているけど、熱風ばかり送られてきてまるで涼しく感じられない……とお悩みの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そこで今回は、「真実の扇風機活用術」と題して、より効果的な扇風機の使い方をご紹介します。じつは扇風機って、賢く使えばかなりの冷房効果を得られるアイテムなんですよ!
1.窓の近くに設置して部屋の熱気を追い出そう
扇風機は置き場所1つで性能が大きく変わります。まず、室内の空気と外気が循環するよう風の通り道を作ります。窓が複数ある間取りの場合は、なるべく対角線に近い位置の2ヶ所を開いてください。ワンルームで窓がひとつしかないような場合は、両側に隙間が開くようにします。そうしたら、扇風機を開いた窓の近くに配置し、部屋の外に向けてください。
準備ができたら扇風機をスイッチON! 外に向かって部屋にこもった熱気が吐き出され、代わりに新鮮な空気を取り込まれます。ベランダ側の窓に扇風機を置く場合は、あらかじめ打ち水をしておくとより涼しさを感じられますよ。
2.扇風機+スプレーボトルで簡単ミストシャワー
夏場のショッピングモールや大型フェスイベントなどでよく見かけるミストシャワーが、扇風機とスプレーボトルを使って家庭でも楽しめます。スプレーボトルは100円ショップで販売されているもので十分です。スプレーボトルの中に水をいれ、扇風機の羽に向かって軽く吹きかけてください。すると水分が蒸発するときの気化熱で風がすうっと涼しくなります。
3.ミストシャワー+ハッカ油で涼感パワーアップ!
先ほど紹介した簡単ミストシャワーに、ハッカ油を足すとパワーアップができるんです! ハッカ油は1本数百円から販売されています。100mlほどの水に対して、数滴のハッカ油をよく混ぜ合わせてください。これをスプレーボトルにつめて、扇風機の羽に向かって吹きかけると、よりクールで心地よい風を感じられます。また、就寝前に布団や枕に軽くスプレーしておくと、微風でもかなりの涼感を得られますよ。
4.濡れタオルと保冷剤で簡易冷風扇
冷風扇とは、本体に水や氷ををセットし、それが蒸発する時の気化熱で生まれた冷風を送り出す冷房器具です。ただの風を送り出す扇風機よりも冷房効果は高いですが、その分お値段も高めになってしまいます。しかし、わざわざ冷風扇を買わなくとも、ちょっとした工夫で普通の扇風機を簡易な冷風扇に変えることができるんです。
用意するのは凍らせたペットボトルと濡れタオル。ペットボトルを濡らしたタオルで包み、扇風機のファンの後ろにセットするだけで出来上がりです。濡れタオルから蒸発する水分の気化熱で、扇風機の風がぐっと涼しくなります。ファンにタオルが絡まないようにだけ注意してください。
5.エアコンと併用して体感温度ダウン
エアコンに扇風機を組み合わせることで、より冷房効果を高められます。扇風機は約1~3メートル程度の風を起こし、体感温度は風速1mにつき1度下がると言われています。つまり、扇風機にはエアコンの設定温度を1~3度下げるのと同じ効果があるというわけです。また、エアコンの冷気を部屋全体に循環させることで、冷房の効率も高まります。
扇風機をつけたまま寝るときは注意!
「扇風機をつけたまま寝ると死ぬ」という噂を聞いたことはありませんか? 曰く、皮膚呼吸ができなくなり窒息するだとか、身体が冷えすぎて凍死するのだとか……。さすがにそれらは都市伝説のようですが、扇風機の風に当たったまま眠ると思った以上に身体が冷えてしまい、体調不良の原因になりがちです。扇風機を使いながら眠るときは、タイマーや首振り機能を活用して冷えすぎないよう注意しましょう。
まとめ
いかがでしたか? いつもの扇風機がちょっとした工夫でずっと効率のよくなるのですから、試して損はありませんよね。とはいえ、何がなんでもエアコンを我慢して体調を崩してしまってはいけません。無理のない範囲で上手に活用してくださいね。