安全&お手入れ簡単!電気調理器(IH調理器)を選ぶ6個のメリットと注意点

安全&お手入れ簡単!電気調理器(IH調理器)を選ぶ6個のメリットと注意点

最近はIH調理器を導入している賃貸物件も多く、IH調理器であるかガスコンロであるかは、賃貸物件選びのひとつのポイントになっています。IH調理器にはガスコンロにはないメリットがあり、人気が高まっています。

IH調理器には一体どんなメリットがあるのか? 反対に注意点はなんなのか? IH調理器かガスコンロか迷っている方のために、IH調理器のメリットと注意点をまとめてみました。メリットを見て使ってみたいなと思った方は、IH調理器を導入している賃貸物件を探してみてくださいね。

IH調理器(電磁調理器)とは?

IH調理器(電磁調理器)は、電気で発熱をする調理器具で、IHクッキングヒーターとも呼ばれます。IHは「Induction(誘導)」と「Heating(加熱)」の頭文字で、電磁誘導を利用して発熱をします。オール電化の住宅ではガスが使用できないため、電気で発熱が可能なIH調理器が使われます。

IH調理器については、賃貸用語辞典でも解説していますので、詳しくはこちらをご参照ください。

参考:電気調理器(IH調理器) / 賃貸用語辞典

IH調理器のメリット

IH調理器のメリット1:安全性が高い

IH調理器は電気で発熱をするため、安全性が高いです。高齢の世帯や小さなお子さんがいるご家庭では、ガスコンロの火は安全性の面で非常に心配があると思いますが、IH調理器具は火を使わないという安心感があります。

ガスコンロだと吹きこぼれで火が消えてしまったときなどガス漏れの心配もありますし、火事の危険もあります。一方、IH調理器は吹きこぼれしてもガス漏れする心配はありませんし、空焚き防止機能もついています。

また、調理中に地震が発生しても火が燃え広がる心配がないので、災害時の安全性も高いです。地震でガスが止まると復旧するまでに時間がかかりますが、電気は比較的早く復旧するので、生活に支障が出にくいのもメリットです。

IH調理器のメリット2:火力が強い

 安全&お手入れ簡単!電気調理器(IH調理器)を選ぶ6個のメリットと注意点

「IH調理器は熱源が電気だから火力が弱そう」というイメージを持たれている方も多いと思いますが、そんなことはありません。確かに100Vのタイプだと火力が弱めですが、最近のIH調理器は200Vのものが多く、200Vならかなり火力が強いです。200VのIH調理器ならお湯が沸くのが早いですし、炒め物も素早く作れます。賃貸物件によって導入しているIH調理器の火力が異なるので、100Vなのか200Vなのかチェックしておきましょう。

IH調理器のメリット3:火力調整がしやすい

IH調理器はボタンで火力を調整するので、強火から弱火までボタンひとつで調整できます。ガスコンロで超弱火にする場合、ちょっと行き過ぎると火が消えてしまうので調整がしにくいですよね。IH調理器ならボタンで簡単に調整できるので、すぐに超弱火に調整できて便利です。

IH調理器のメリット4:掃除がしやすい

ガスコンロは五徳がありますし、表面がフラットではないので掃除がしにくいですよね。IH調理器は表面がフラットなのでとても掃除がしやすく、掃除にかかる時間をかなり短縮できます。布巾でさっと拭くだけで綺麗になるので、調理器具の掃除が面倒くさい方に向いています。ガスコンロと比べると、お手入れのしやすさはIH調理器の圧勝です。

IH調理器のメリット5:余熱が少ない

ガスコンロは火を使うので、夏は台所の温度が上がって蒸し暑くなってしまいます。それに、台所の温度を下げるためにエアコンをガンガンに効かせると光熱費がかかってしまうのも悩みです。IH調理器は余熱が少ないため、夏でも台所の温度が上がりにくいです。エアコンをガンガンに効かせる必要もないので、光熱費の節約にもつながります。夏の台所の暑さを解消したいという方には、IH調理器が向いています。

IH調理器のメリット6:空気が汚れない

ガスコンロは燃焼によって発生する二酸化炭素で室内の空気が汚れてしまいますが、IH調理器は燃焼を行わないので二酸化炭素が発生せず、室内の空気が汚れません。ただ、IH調理器はガスコンロと比べて上昇気流が弱く、水蒸気が溜まりやすいので、結露やカビを防止するためにも調理するときは必ず換気扇を回しましょう。

IH調理器の注意点

ここまではIH調理器のメリットを解説しましたが、次はどんな点に注意すればいいのか解説したいと思います。注意点はいくつかありますが、賃貸物件におけるIH調理器具の注意点を2つ解説します。メリットと注意点をふまえ、IH調理器具にするかガスコンロにするかお選びいただければと思います。

IH調理器の注意点1:使える調理器具が限られる

 安全&お手入れ簡単!電気調理器(IH調理器)を選ぶ6個のメリットと注意点
出典:ティファール 鍋 フライパン セット 「インジニオ・ネオ」 取っ手の取れる IH スカーレット セット9 L32591

IH調理器は、IH対応の鍋やフライパンでないと使うことができません。仕組み上、アルミ製や銅製、ガラス製の調理器具は使用できないですし、ガスコンロのように五徳がないので中華鍋のような底が丸い調理器具も使用できません。使えるのは鉄製やステンレス製などです。IH調理器が備わっている賃貸住宅に引越しをする際は、現在お持ちの調理器具がIH対応か確認しておきましょう。

IH調理器の注意点2:できない調理方法がある

IH調理器は火を使わないので、たとえば焼き海苔を炙ったり、直火を使う調理方法ができません。フライパン返しがしにくいのもIH調理器具の弱みです。先ほども説明しましたが、IH調理器は底が丸い中華鍋が使えないので、中華鍋などで本格的に中華を作りたい方には向いていません。

まとめ

IH調理器は安全性が高く、掃除がしやすい点が非常に大きなメリットです。火力が弱いというイメージはあるものの、実際には火力が強いIH調理器が多いので、火力についてもそれほど心配はありません。

使える調理器具が限られてくるので、買い替えに費用がかかるのでネックですが、引っ越しを機に買い換える予定であったり、初めて一人暮らしする方ならそれほどデメリットにはならないと思います。戸建住宅に導入する場合は費用がかかる点がデメリットになりますが、賃貸住宅なら導入費用がかからないので、その点も心配ありません。導入費用なしでIH調理器具を使えるのも、IH調理器対応の賃貸物件の良さです。

オール電化の賃貸物件にはIH調理器が備わっているので、IH調理器を使ってみたい方はオール電化も検討してみてはいかがでしょう。

参考:
オール電化の賃貸物件特集