浴室暖房乾燥機はとても便利で、雨天時でも洗濯物を生乾きにしなくて済む、カビを予防できる、冬の浴室を暖かくできるなど、生活をより快適にしてくれます。浴室暖房乾燥機の有無は、賃貸物件を探す際にチェックしておきたいポイントのひとつです。
浴室暖房乾燥機とは一体どんな機能があるのか? メリットとデメリットは何か? についてひとつひとつ詳しく解説していきます。浴室暖房乾燥機はメリットばかりなので、浴室暖房乾燥機付きの賃貸物件を探したくなるかもしれませんよ!
浴室暖房乾燥機とは?
浴室暖房乾燥機は浴室に設置した暖房設備のことで、ホットドライとも呼ばれています。その名の通り、浴室内の暖房と除湿を行う機能を持ち、設置場所は天井埋め込みタイプ、壁掛けタイプの2種があります。
TOTO、パナソニック、三菱、リンナイ、ノーリツなどの住設機器メーカーが販売しており、メーカーや機種によって機能に差があります。主な機能は浴室暖房、浴室乾燥、衣類乾燥で、さらに付加機能として衣類脱臭機能、カビ抑制機能、ミストサウナ機能、プラズマクラスターイオンなど、さまざまなものがあります。
賃貸用語辞典でも詳しく解説していますので、こちらもお読みいただければと思います。
浴室暖房乾燥機のメリット
1:浴室内で洗濯物が干せる
雨天時、室内で洗濯物を干すと生乾きになってしまって、独特のいやな臭いがしますよね。浴室暖房乾燥機付きの浴室なら、乾燥機能で洗濯物をしっかり乾かせるので生乾きの臭いがしにくいです。降雪時も同様で、特に北海道や東北など雪が多い地域で浴室暖房乾燥機は大活躍します。
花粉症の方は、外干しをすると衣類に花粉がつくのが悩みですよね。浴室暖房乾燥機は花粉対策にも活躍し、浴室内で干すことにより室内に花粉を持ち込まずに済みます。PM2.5対策にもなるので、アレルギーをお持ちの方も助かると思います。
盗難の面でも浴室暖房乾燥機は活躍します。一人暮らしの女性は洗濯物の盗難の心配があるかと思いますが、浴室暖房乾燥機があれば外干しせずに済むので盗難防止になります。
2:カビ予防
換気扇だけでは除湿に時間がかかり、どうしてもカビが発生しやすくなります。浴室乾燥機能をオンにしておけば、強力に室内を換気してくれるのでカビ予防になります。
3:冬の浴室が暖かくなる
冬は浴室内が寒くて、お風呂に入るのが嫌になりますよね。入浴する前に浴室暖房機能で浴室内を暖めておけば、冬の浴室の寒さを感じずに済みます。
4:ヒートショック防止
寒い浴室と熱いお湯の温度差によって急激に血圧が変動すると、「ヒートショック」が起こり、心臓や脳に大きな負担がかかってしまいます。脳出血、脳梗塞、心筋梗塞などによって死亡する事故も発生しており、特に高齢者や血圧の高い方は注意しなければなりません。
「ヒートショック」は浴室内の温度差が原因で起こるため、あらかじめ浴室内を暖めておくことで「ヒートショック」を予防できます。浴室内の室温が高くなればお湯との温度差が少なくなり、体にかかる負担が軽減されるのです。
浴室暖房乾燥機のデメリット
1:電気代がかかる
浴室暖房乾燥機を使う分、電気代が増えてしまうのがネックとなります。雨天や花粉の時期でも洗濯物が干せる、冬の浴室の寒さを緩和できる、カビを予防できる、ヒートショックを予防できるといったメリットと、電気代の節約のどちらをとるかになりますが、工夫次第で電気代を節約することは可能です。
夜間の電気代が安いプランを契約しておいて、主に浴室暖房乾燥機を使うのを夜間にすれば電気代が節約できます。また、ある程度室内干しをしておいてから、浴室内干しをする時間を短くすることでも電気代は抑えられます。カビ防止のためにオンにする場合、浴室内の水分を拭きとっておけば乾燥時間が短くて済みます。
2:乾くのに時間がかかることがある
洗濯物が乾く時間は、浴室暖房乾燥機の性能、衣類の量、大きさなどによってまちまちです。状況によっては乾くのに時間がかかることがあり、その分電気代がかかってしまいます。しかし、これも先ほど解説した、先に室内干しをしておくなどの工夫をすればある程度回避できることです。
まとめ
浴室暖房乾燥機があれば、雨の日や花粉の季節に浴室内で洗濯物が干せるので随分助かります。一人暮らしの女性や日中は家を空けていることが多い方は、室内干しの方が安心ですよね。ヒートショックの防止になるのも浴室暖房乾燥機の大きなメリットで、高血圧の方、高齢の方は浴室暖房乾燥機を使う方が安心かと思います。