「住みたい街ランキング」には入っていないけど、絶対住むべき街シリーズ 〜第2回:西荻窪〜

「住みたい街ランキング」には入っていないけど、絶対住むべき街シリーズ 〜第2回:西荻窪〜

今年の「住みたい街ランキング」も1位はやっぱり吉祥寺か…と、憧れと諦めのため息を同時についた皆さんのために始まりました当企画。第2回で紹介するのは、その吉祥寺のひと駅隣に位置する「西荻窪」です!
JR中央線で新宿から約15分。最近発売された女性情報誌の吉祥寺特集でも、とうとうサブ扱いからツートップ扱いにまでのぼり詰めた感のある西荻窪、通称「ニシオギ」。いまじわじわと注目を集めています。

なぜ西荻窪が注目なのか、その魅力は大きく分けて以下3つ!

  1. 吉祥寺が徒歩、チャリ圏内
  2. ほどよくサブカル、ほどよくオシャレ
  3. 古書店や骨董品店が多い

それぞれ詳しく解説します!

1.「センターの隣」という絶妙なポジション

 「住みたい街ランキング」には入っていないけど、絶対住むべき街シリーズ 〜第2回:西荻窪〜改札をでたらすぐ目の前にある「Dila西荻窪」

最初に駅周辺の情報から。まず改札をでてすぐ正面に「Dila西荻窪」という駅ナカ施設があり、ちょっとしたお惣菜やパン、ワインなどを買うことができます。駅前には24時間営業(一部除く)の「SEIYU」があり、深夜帰宅組にも嬉しい限り。また商店街も充実しているので、生活に必要な物事の大抵は駅周辺で完結してしまいます。

ただし交通手段はJR中央・総武線のみしかなく、上りも下りも少々不便を感じるかもしれません。でも、ひと駅隣の荻窪駅は東京メトロ丸ノ内線の始発駅ですし、京王井の頭線の久我山駅まで徒歩かチャリで足を伸ばせば渋谷まで乗り換えなしで約15分で行けるなど、ワンアクション加えると都心へのアクセスが格段に良くなります。
 「住みたい街ランキング」には入っていないけど、絶対住むべき街シリーズ 〜第2回:西荻窪〜西荻窪でひときわ目立つピンクの像

そして何といっても魅力的なのは、吉祥寺まで電車でひと駅、約3分という好立地。徒歩だと20〜30分ほどかかりますが、休日のお散歩がてらならちょうどいい距離。吉祥寺〜西荻窪間を走行するバスもあるので、帰りは自宅最寄りのバス停で降りれば楽ちんです。
また週末の吉祥寺は買い物客や観光客で混雑してしまいますが、西荻窪には休日は急行が止まらないこともあり、基本的には明確な目的のある人しか来訪しません。ここ数年でオシャレな飲食店や雑貨店が増えているにもかかわらず、休日でもゆったりとした空気が流れているのがニシオギのいいところ。

2.中央線のオシャレ担当

 「住みたい街ランキング」には入っていないけど、絶対住むべき街シリーズ 〜第2回:西荻窪〜本もマニアックなものが目立つ

中央線というとサブカルのイメージが強く、ハードルが高いと感じる人もいるかもしれません。ニシオギも多分に漏れず漫画家が多く住んでいたり、謎なお店があったりするものの、中野・高円寺に比べるとサブカル感はマイルド。「三人灯」や「JUHA(ユハ)」、「松庵文庫」といったオシャレなカフェもたくさんあり、休日のランチに困ることはなさそう。
 「住みたい街ランキング」には入っていないけど、絶対住むべき街シリーズ 〜第2回:西荻窪〜ノマド御用達の「+ cafe」

なかでも駅から徒歩1分以内のところにある「+ cafe(タスカフェ)」はwifi完備で電源も利用可能なので、休日も働きたい絶賛社畜のみなさんにうってつけ。もともとは建築家の仕事場を兼ねていることもあり、店内には建築やデザイン関係の雑誌や書籍が多々。もちろん自由に読めます。まれに週末の営業スタイルが変動するので事前のチェックが必要かも。ちなみにカフェの上階が1部屋のみの宿泊施設「+床」となっており、最大3名まで宿泊可能。こちらもwifi完備なので、打合せや缶詰作業の際に使えそうです。

3.女子の胸キュンが詰まってる

 「住みたい街ランキング」には入っていないけど、絶対住むべき街シリーズ 〜第2回:西荻窪〜古本屋が町のあちこちで散見される

街全体がどことなくレトロな空気に包まれているニシオギ。実際、古書店とアンティークショップが多いことでも知られています。
古書店は駅から5分圏内に10軒あり、それぞれコンセプトがはっきりしているので本を売るのも買うのも迷うことがありません。
 「住みたい街ランキング」には入っていないけど、絶対住むべき街シリーズ 〜第2回:西荻窪〜異国の文化に触れるなら「のまど」がオススメ

おすすめは「旅の本屋 のまど」。「旅」がテーマの新刊・古書店で、ガイドブックや地図だけでなく、文学、音楽、料理、スポーツなど異国文化を幅広くカバー。忙しくて国内旅行すら無理、という人でも東京にいながらにして旅に出た気分に浸れるかも。
一方のアンティークショップは街全体で60軒以上が点在。北口には「骨董通り」と名付けられた通りがあり、個性的なお店が軒を連ねています。駅前で「西荻窪アンティークマップ」が配られているので、それを片手にぶらぶら歩くだけで面白い発見がありそう。
 「住みたい街ランキング」には入っていないけど、絶対住むべき街シリーズ 〜第2回:西荻窪〜アンティークなカフェも多い西荻窪

また「物豆奇」や「こけし屋」など昔ながらの喫茶店も健在で、リアルアンティークな椅子や照明に囲まれてコーヒーを飲むことも。レトロ好きな女子とのデートはニシオギ一択と断言します!

ニシオギとはアイドルの原石のような街

 「住みたい街ランキング」には入っていないけど、絶対住むべき街シリーズ 〜第2回:西荻窪〜魅力的な飲み屋もたくさん立ち並ぶ

ほかにも朝市や昼市があったり、国籍も時代感も不明なディープな飲み屋街があったり、カレーとパンの激戦区だったりとニシオギの面白さはまだまだ紹介しきれないことばかりです。

ともすれば吉祥寺の影に隠れてしまい、中央線的サブカル感も薄く、知ろうとしなければ知れない街、ニシオギ。だけど一度知ると二度と忘れられない街、ニシオギ。もっとたくさんの人に知ってほしい反面、人気が出すぎていまの魅力が失われてしまうのもちょっと…。そう、それはマイナーなバンドがメジャーデビューした的な、まだ売れてないアイドルが大手のCMに抜擢された的なアレと同じです。
いま以上に人気が出ると地価が上がる懸念もあるので、いますぐニシオギに住んで、「こんなに人気になる前から住んでましたけど?」な優越感に浸ってくださいー!

基本情報

▶︎交通の便
池袋まで……約25分
新宿まで……約15分
渋谷まで……約25分(久我山駅利用の場合:約15分)

▶︎平均家賃
ワンルーム……6.24万円
1K・1DK……7.4万円
1LDK・2K・2DK……10.97万円

参考:西荻窪の賃貸物件