引っ越しのときに修繕費といって敷金が返還されなかった。何にかかっているか内訳って教えてもらえるの?
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住んでいた賃貸アパートには新婚当時から住んでいて、6年目で引っ越しをしました。アパートに住んでいる間に子どもが生まれ、2年間は夫婦と娘の3人で暮らしていました。妻が二人目を妊娠したため、もう少し広い部屋にと考えて引っ越しをしたのですが、以前のアパートの敷金は「原状回復のための修繕費」ということで返還されませんでした。部屋を出る際に立ち会ったとき、確かに不動産業者さんは「これはクロスの交換が必要」「この網戸はもう交換だね」などと言っていたのですが、私たちはタバコも吸いませんし、ごく普通に汚れたものなので「修繕費」にあたるとは思っていませんでした。「修繕費」の内訳というのは教えてもらえるのでしょうか。納得がいかず、もやもやしています。
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内訳を聞く前に契約書と国土交通省のガイドラインに目を通しておきましょう。
納得がいかないものにお金を支払うのは誰でも嫌なものです。ぜひすっきりさせて、晴れ晴れとした気持ちで新しい家族を迎えてあげたいですね。赤ちゃんが生まれるといろいろとお金もかかりますから、こちらの情報を元に行動なさってみてはいかがでしょうか。
【国土交通省が定めている指針について】
退去時に起こるトラブルを防ぐために、国土交通省は指針をまとめています。公表されていますのでネットなどで閲覧してください。ただし、この指針には法的拘束力はありません。ですから、まずは以前の賃貸アパートの契約書をよく読み込んでください。難しい文言で書かれてはいますが意味が理解できないということはないので、少々面倒でもチャレンジしてみてください。よほどの悪徳業者、悪徳大家さんでない限り、この指針を参考にできる契約書になっていると思います。退去時の条件の部分は、「原状回復」となっていることがほとんどだと思います。
【「原状回復」の解釈について】
問題となるのは「原状回復」という言葉です。原状回復の義務は指針にも定められています。しかしこれは、「貸したときの状態に戻す」というふうに大家さんも不動産業者も押し通すことが多いのですが、実はそうではありません。ごく普通に暮らしていて汚れていくもの、例えば壁紙クロスなどは「子どもがひどい落書きをしている」「普通には考えられないくらい破いたり汚したりしている」という場合でなければ、修繕費は大家さんの負担になるのです。年月によって自然に損耗するものは、すべて大家さんの負担ですから、相談者様の場合では網戸がどのように壊れているかはわかりませんが、クロスについては修繕費として敷金から支払う義務はないと思われます。
このことを頭に入れ、契約書と国土交通省のガイドラインをよく読んだ上で、不動産業者と大家さんに「修繕費の内訳を知りたい」と連絡すれば、対応せざるを得ないと思いますよ。ただし、最初からけんか腰で行くとうまくいく話し合いもそうではなくなってしまいますから、あくまでも冷静に「必要な部分は支払いますが、内訳が知りたいのです」と言ってください。そして、「原状回復」の言葉が出たら「通常の損耗は大家の負担」であるのではないでしょうか、と言ってくださいね。
アパートとは集合住宅の意味を持つ英語「アパートメント(apartment)」の和製英語。名称が厳密に定義されているわけではありませんが、一般的には1階~3階建ての賃貸住宅を指します。 構造は木造や軽量鉄骨造りを指すことが多く、集合住宅の中でも比較的大規模で豪華なものは「マンション」と呼ばれ区別されています。その分、アパートは賃料が安く設定されていることが多いです。
敷金(しききん)とは、賃貸契約時に初期費用として支払うお金です。敷金・礼金とセットで扱われることがおおいですが、これらを一括して「保証金」と表現される場合もあります。金額は地域によって差がありますが、大体家賃1~3ヶ月のことが多いです。敷金・礼金0円の賃貸物件も近頃は少なくありません。しかし敷金・礼金0の場合ほかの費用として上乗せされているケースもありますので、注意が必要です。
賃貸物件の契約期間を終えて部屋を出るとき、使用した空間を入居したときの状態に戻すことを原状回復といいます。一般的に部屋を退去するときは、仲介人か貸主立ち会いの元室内を最終確認します。それまでに持ちこんだ荷物を全て出して部屋を空にしなければなりません。直前に慌てて片づけて、ゴミを不法投棄したりすることのないようにしましょう。ほかにも壁や床に傷がついていないか、穴が開いていないか、汚れがついていないかがチェック対象になります。
クロスとは、天井や壁に使われている装飾仕上げ用の壁紙です。素材は布や紙、ビニールとさまざまですが、日本の住宅で最も一般的なのはビニールです。かつてクロスを張り付ける接着剤に含まれるホルムアルデヒドという素材がシックハウス症候群の原因とされ問題になりましたが、近年はほとんどの会社で対策がうたれています。人体に害がないよう工夫されているだけでなく、最近は再生紙を利用したものなど環境に配慮したものも多くなってきました。
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